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700Cと650Bどっち?速度・乗り心地・互換性などを解説
グラベルバイクのホイールを選ぶ際の「700C vs 650B」を徹底解説。巡航性・乗り心地・太幅対応に加え、アクスル規格とETRTOの要点、初心者の買い間違い防止ポイントもガイド。
更新日: 2025.10.23公開日: 2023.1.6
700Cと650Bのメリットとデメリットを比較
700Cホイールのメリットとデメリット
700C(内径622mm)のホイールのメリットは、外周が大きいことで生じる直進性能の高さです。自転車はタイヤ外周が大きいほど、一回転で遠くまで進むことが出来るため、ホイールサイズが大きいほど直進性能が高くなります。
また、700Cはロードバイクの標準的なサイズになるので、ホイールの選択肢が広いのも大きなメリット。700Cであれば、アルミからカーボン、ワイドリムからナローリム、高価な超軽量ホイールまで選択肢がたくさんあります。
選択肢がたくさんあるということは、入手性も高くなるということですから、自分好みのホイールを選びやすくなります。
一方で、グラベルロードバイクという観点で700Cホイールを考えると、タイヤサイズに限界があることが問題になってきます。
700Cホイールの場合、ホイールの内径が大きいためフレームとのクリアランスが650Bよりも狭く、そのためフレームクリアランス的には700x48Cサイズくらいが限界となることが多くなります。
50Cなどの太いタイヤを装着してMTBライクな走りをしたい場合には700Cは最適ではありません。
650Bホールのメリットとデメリット
650B(内径584mm)のホイールのメリットは、タイヤサイズを大きくしてエアボリュームを増やすことが出来る点。エアボリュームを増やすと、空気圧を下げることが出来る(空気量が多いので、圧が低くても段差でリムにタイヤが接触しない)ため、悪路での走破性が高まります。
また、低圧運用が出来ることでクッション性が高いまり、乗り心地がよくなる(振動や段差での衝撃が緩和する)というメリットもあります。
一方で、650Bホイール最大のデメリットは選択肢が極端に狭いこと。グラベルロード向け、ロード向けの650Bホイールを出しているメーカーはあまりなく、選択肢が狭いため入手性も低くなり、選択肢が狭くなります。
イメージとしては、700Cのホイールに対して650Bのホイールの選択肢は1/10ほどでしょう。
なお、650BはMTBの27.5インチと同じホイールサイズですが、MTBの場合ホイールの取り付けが15mmのスルーアクスルであることが多く、12mmスルーアクスルを採用するグラベルロードバイクでは使うことが出来ません。
二種類のホイールを用意して使い分けると万能バイクになる
では700Cと650Bをどちらが良いのかというと、最終的には「どちらも用意して使い分ける」というのがグラベルロードバイクでは最適な答えとも言えます。
普段使いやサイクリングロードを走行するような「舗装路メイン」の時は700Cホイールを装着して、その日の走行ルートによってタイヤの太さを変えれば、700Cだけでもいろんなルートで使うことが出来ます。
一方で、「今日はグラベルメインのルートを走るぞ」という日は650Bに50Cなどの太いタイヤを装着して走破性を高めれば、グラベルを思いっきり楽しむことが出来ます。
日本の道路は「90%が舗装路」と言われるので「自走で行く場合は700C」「輪行や車で現地まで移動するなら650B」という考えも良いでしょう。
グラベルロードバイクの700C、650Bホイールに関するよくある質問
650Bのグラベルホイールの方が700Cモデルよりも軽量?
同じグラベルホイールの650Bモデルと700Cモデルを比較すると、650Bモデルの方が若干軽量なことが多いですが、概ね100g未満のことが多いため、誤差の範囲とも言えます。
また、650Bホイールにするとタイヤを太いタイヤにするため、タイヤ重量がアップするため、ホイール・タイヤ合計の重量では650Bホイールにした方が重量が重くなることもあります。
グラベルロードバイク用の650BホイールとMTBの27.5インチホイールの違いは?
最適には、グラベルロードバイク用の650BホイールもMTBの27.5インチホイールも、どちらもETRTOの584サイズになるため、規格的には同じものです。
両者の違いは、MTB用のホイールの方が太いタイヤを装着するためにリムの幅が広く、ジャンプなどにも対応できるようにスポーク本数が多めになっているモデルが多くなり、重量も重めです。
グラベルロードバイク用の650Bホイールの方が、低価格で軽量ですが、ジャンプなどには対応しないものがほとんどです。
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